株式会社クリバースという名に心当たりはない会社から突然に手紙が届いた方はいらっしゃいませんでしょうか。
株式会社クリバースという会社から直接お金を借りたことがないという方は、聞き覚えの無い会社名のため、もしかして架空請求か何かではないかと不審に思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
株式会社クリバースのホームページによれば、東京都品川区に本社をおく会社で、業務内容としては金融業・コンサルタント業、労働者派遣事業・有料職業紹介事業をしている会社のようです。
但し、同一名を名乗る偽者には騙されないように注意はして下さい。
あさひ司法書士事務所で取り扱ったケースでは、昔にディックファイナンス株式会社(現在のCFJ合同会社)から借入をしていたが、その返済を長期にわたってしていなかったという場合に、『通告書』や『訪問予定のご案内』という手紙が送られてくることがありました。
突然そのような手紙が届いたら一般の人は相当びっくりしてしまうのではないかと思います。
では、その『通告書』の要旨は・・・
①株式会社クリバースに直接連絡してくるようにということ。
②連絡があればお支払いに関して一括または分割での相談を受けるということ。
ちなみに、一括払いの場合は、大幅減額も検討する。
③連絡してこなければ、訴訟若しくは強制執行に着手するということ。
『訪問予定のご案内』の要旨は・・・
①返済も連絡もしてこないのであれば、貸金業法に基づく取立て行為の範囲内において、自宅に訪問して債権回収するということ
②至急に連絡してきた場合は、今後の返済について柔軟に対応するということ
(コメント)
連絡をしないと、裁判や差押さえ、自宅への取り立てにいくと言われれば、相当な不安や恐怖を感じてしまうのではないかと思います。
一方で、連絡しさえすれば返済そ相談にのってもらえうという期待を抱かせるような内容になっています。
でも、慌てて、すぐに相手先に連絡を入れてしまうのは非常に危険です。
なぜなら、もし5年以上の長期滞納が続いている場合で、消滅時効の援用で借金を支払わずにすむ可能性があったにもかかわらず、返済の約束や一部入金などをさせられてしまい、後から消滅時効に気が付いても消滅時効での解決が困難になってしまうという危険性があるからです。
まずは、最後に返済されてから5年以上経過していないか、もしその可能性がわずかでもあるようでしたら、借金の消滅時効の可能性を考えて、専門家に相談されることをお勧めします。
当然ですが、債務者が債権者に相談で電話連絡をいれたとしても、債務者のために消滅時効の可能性を説明してくれるとは到底期待できません。
むしろ、法的に無知な一般消費者に対して将来消滅時効の援用をできなくしてしまうことを意図しているかも知れません。
消滅時効の可能性がある場合には、債務を承認するような言動はくれぐれもしないように気をつけましょう。
決して相談すべき相手を間違わないようにしてください。
(結論)
5年以上借金の返済を一切していないかもという場合には、消滅時効の可能性を考慮に入れて、まずは消滅時効の可否を検討し、相手方に連絡する前に専門家に相談しましょう。
なお、仮に5年以上経過していなかったり、あるいはその他の事情等で、消滅時効での解決が難しい場合でも、借金問題を解決するための手続きがあります。
放置していても解決しませんので専門家に相談されることをお勧めします。
あさひ司法書士事務所
司法書士久保正道
あさひ司法書士事務所では、消滅時効援用をはじめ債務整理業務に特化して10年以上の経歴を持つ司法書士久保正道が直接皆様の担当をさせて頂きます。
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