報道によると、弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所(東京)が東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたとのことです。
詳細は不明ですが、負債総額約51億円とのことで、金額の多さに驚きを隠せません。
なぜ、これだけの多額の負債が発生しうるのかも全く想像がつきません。
弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所は、テレビ広告などで広く集客するなどして、債務整理や過払い金返還請求を多数取り扱っていたようですので、依頼者で被害を受けられている方がいないか大変心配されます。
依頼した手続が途中の方(相手方と交渉中、訴訟係属中など)がいらっしゃったら、手続がそのまま放置されてしまうと、不測の損害を被りかねません。
例えば、任意整理の場合
①任意整理を依頼したが和解に至っていない場合
放置が続けば延滞金が膨らんでいきますし、時には債権者から訴訟を起こされてしまう危険がある。
②和解はしていて、返済中あるいは今後返済予定の場合
放置が続けば、分割払いから一括払いとなり、延滞金も付加されてしまう危険性がある。
事務所に返済代行をお願いしていた場合には、返済代行がスットプしてしまう恐れがあるので要注意です。
自分で返済をしている方は、滞りなく返済を継続するようにすればよいでしょう。
いずれにしても、早急に弁護士や司法書士に自己の手続の現状を調査・把握してもらい、適切迅速に引き継ぎ対応などをお願いされた方が良いと思います。
ところで、以前にもテレビ広告等で誰もが耳にしたことのある有名な某大手弁護士事務所が、問題を起こし懲戒処分により業務停止になり、全国で多くの依頼者が多大な迷惑を被ったことがございました。
その際、あさひ司法書士事務所に、その事務所に依頼していた多くの方々から相談の電話があり、対応に追われたことが思い出されます。
今回の事務所もテレビなどで広告を出すなどして知名度を上げて全国から集客していたようですが、知名度だけで事務所を選ぶことは本当に危険なことだと改めて感じさせられました。
テレビ等の露出度(知名度)が高いことと、信頼性の高さとは、必ずしも一致するとはいえませんので、依頼を検討されている皆様は、十分お気を付け下さい。
なお、事務所選びのポイントを過去記事で紹介しておりますので、ご興味のある方は参考にしてみて下さいね。
(追記)令和2年6月27日
弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所が破産したとの報道がなされていますが、その中で破産に至った原因として、広告会社との間で不適切な関係があったのではないかとの疑いが持たれているようです。
徹底解明を望むとともに、広告会社との間で不適切な関係を持っている事務所が万一他にもあるのであれば、徹底して明らかにしていって欲しいと思っております。
あらたな被害者を出さないためにも・・・。
あさひ司法書士事務所
司法書士久保
あさひ司法書士事務所では、過払い金請求・消滅時効の援用・任意整理・自己破産・個人再生を含む債務整理業務に特化して12年以上のキャリアをもつ司法書士久保正道が受付から面談・交渉、業務終了まで直接皆様の担当をさせて頂きます。
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