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昔の借金の督促が活発化?!|借金の消滅時効に関する相談が増加  (更新日:2018.01.24)

最近、過払い金請求が落ち着いてきたためか、貸金業者や債権回収会社からの、返済されずに長年(5年以上)放置されてきた借金の督促請求が活発化しているのではないかと感じています。
 
というのも、以下のような内容の電話相談を受けることが最近になって増えてきたからです。
 
 
(相談例)


相当な昔に借金をしていたが、長年督促も全く無かったので忘れかけていたところ、最近になって突然自宅に督促状が届くようになったがどうしたらよいか。
 
自宅に借金の取立てにやってきたが、どうしたらよいか。
 
裁判所から訴状や支払督促が届いたが、どうすればいいのか。
 
 
もし、皆様の中で、同じような状況に直面してしまった方は、相手業者と電話・手紙・対面などで話合いをする前に、また、たとえ一部であっても借金の返済に応じる前に、裁判所に書類を提出する前に、早急に専門家に相談されることをお勧めします。
 
なぜなら、相手業者との接触の仕方・対応を誤ると、本来消滅時効の援用で借金の返済を免れられかもしれないものが、難しくなってしまう危険があるからです。
 
例えば、業者が、自宅に借金の取り立てにきたときに一部でもいいから払えと迫られて、ついつい支払ってしまったという場合や、裁判を起こされてしまった場合に、手続上決められた期限内に適切に対応しておかなければならなかったのに、それを怠ってしまった場合や、期限前に裁判所に必要な書面を提出したものの、後日不利益となるような記載を書面に書いてしまったなど、後から消滅時効の援用が認められなくなる可能性があります。
 
ちなみに裁判所は、債務者が何もしなくても、時効とわかれば、積極的に債務者を助けてくれるだろうとは決して思わないで下さい。
 
くれぐれも皆様!ご注意下さい。
 
なお、仮に消滅時効でなくても、そのまま放置し続けていると、延滞金も増えていきますし、裁判を起こされて給与などの財産の差押さえのリスクもありますので、今後のためにも借金問題を解決すべく専門家に相談されるべきだと思います。
 
(追記)
借金を時効消滅で解決できそうな事例の中には、実は調査してみると過払い金が発生しているケースがございます。その場合には、逆に相手から過払い金を返還してもらえることがあります。
ですので、借金を時効消滅で解決できそうな場合でも、必ず取引履歴を取寄せて、過払い金の有無を確認するように気を付けてください。
 
まさか、逆に過払い金の返還請求をされかねない顧客で、しかも借金は消滅時効を援用されれば、結局回収できないのに、わざわざ借金の督促をするようなリスクを冒すのかと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、実際にずっと昔の借金の督促を受けて困って相談にこられた方のケースで、過払い金が発生していることがわかり、逆に業者から過払い金を返還してもらったことがあります。
 
ただし、過払い金も10年で時効となりますので、過払い金請求をお考えの方はお急ぎください。
 
 


 
あさひ司法書士事務所は、大阪を中心に主に近畿圏(大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山など)の方からのご相談・ご依頼をお受けしております。
 
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